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気候変動の時代／住まいの進化論

この夏（2024年）、気候変動を誰もが実感できた夏だったのではないでしょうか。
月平均気温も水蒸気圧も１年を通じて平年値を上回り、その偏位（平年値との乖離）は夏以後一段と大きくなり来年以後もこの傾向がより顕在化するのではと懸念されます。
太古、地球上を跋扈していた恐竜は大きな気候変動により絶滅したといわれ、生き残ったのは生存競争の勝者ではなく、この変化に適応する進化ができた生物です。

今地球上に起きている気候変動はよく考えると人間の営みが引き起こしたわけなので、人間の営みを進化させることで克服も可能だし、何としても乗り越えなければなりません。

人間の営みの「進化」とは、ＣＯ２を出さないとかエネルギーを効率的にとか将来の気候変動に歯止めをかけることは勿論ですが、既に始まってしまった気候変動に順応することこそ喫緊のテーマであり、暮らしや住まいを身近なできるところから進化させる必要に迫られています。

わたしたちができること
土地利用を見直し、インフラや住まいの長寿命化を通じて持続的で効率の高い社会を創造し続けること

アイディールの家では住まいの長寿命化に向けて様々な取り組みを行っています。
住まいの長寿命化とは単に建物が長持ちするということだけではなく、そこに暮らす家族が健康で居心地良く幸福感のある生活を実現することで、はじめて建物を大事に維持管理するという良い循環を作ることができるのです。

近年のすまいづくりは冬用の断熱化を重視するばかり、もともと湿気の多い日本では伝統的な工法であったはずの夏の湿気対策がいつのまにか置き去りになってきていました。ところが気候変動は夏水蒸気圧の増大ももたらし、夏の湿気対策はこれまで以上に住まいづくりの最重要テーマになっています。

アイディールの家の気密性能は、既にこの最重要テーマに対応できるレベルまで進化を遂げ、高温多湿な夏でも隠蔽部（床下、小屋裏、壁体内）を含む住まいの隅々までドライな空間を実現できています。

もっと長寿命で省エネルギーに
もっとオシャレで快適に
もっときれいな空気で、健康的に

アイディールの家は進化を続けます。

水鳥 正志 / Mizutori Masashi