長持ちの家の共通点/平和主義と無添加木造
日本で文化財といわれる建造物のほとんどは木造!
その木造建造物に共通しているのは、
①無添加木材で造られていること
この建物は、西尾市吉良町にある国宝「金蓮寺」
鎌倉時代中期に建てられた東海地方最古の建立で鎌倉、室町などの時代に防腐剤や防蟻剤などの薬剤を使うことはなく、無添加木造!
現存する多くの文化財の共通点です。
でも近年の木造住宅のほとんどは防腐剤・防蟻剤を当たり前に使った「薬漬け木材」が使われているのが実情です。
どうして薬漬けなのかというと腐るからすなわち長持ちしないことの証でもあります。
こちらは世界最古の木造建造物「法隆寺五重の塔」
飛鳥・天平時代の木材が無添加であることは勿論ですが、それとは別に千年を越す耐久性には大きな理由があります。
「和を以て貴しとなす」
それすなわち
②争いのない平和主義です。
聖徳太子は平和主義の治政をされたことで有名ですが、その結果敵対勢力が少なく建物が攻撃をうけることもなかったというわけです。
重要建造物でも権力にすり寄った「東大寺」「延暦寺」などはたびたび戦禍に見舞われ、名古屋城なども戦災で焼失していて多くの文化財が争いごとで失われていることを忘れることはできません。