気密性能ほどほどの家/水蒸気からはザルと同じ
こんな壁の家に住んでいませんか?
壁の中に断熱材を詰め込んで、外は透湿防水シート
防水ですから雨水は防げますが、透湿では水蒸気を通してしまいます。
気体である水蒸気の性質は、同じ気体である酸素や窒素をイメージしていただければお分かりのようにどんな小さな隙間も透過してしまい、濃度差はできません。
要するに、透湿シートの場合、水蒸気から見ればザルと同じなのです。
ご存知のように夏の外気には大量の水蒸気が含まれ透湿シートで覆われた家では、この大量の水蒸気が壁の中を通って大量に室内に流れ込み、室内外の水蒸気に差はありません。
当たり前ですがこのような造りでは、蒸し暑くせっかくエアコンが除湿してくれても、外部からどんどん水蒸気が供給されエアコン効果も限定的で、エアコンの前しか涼しくない上、エアコンの負荷も大きくなり電力消費も大きくなります。
まして、隣の部屋はまったく効果なく、蒸し暑い漏エネルギー状態です。
このような造りでは蒸し暑いだけでなく壁の中も蒸されて、結露しやすい環境になるためカビや腐朽菌が繁殖しやすい環境となり不健康なばかりでなく、家も長持ちしません。
近年みられる水蒸気圧30hpaを超すような外気は外気温1℃下げただけで露点温度となり容易に結露が発生します。
床下や壁の中の柱に防腐剤を塗布したり圧力で注入している家など正に腐りやすい家を証明しているようなものといえます。